●最速147キロ。後がない、最終学年万波選手は覚醒するのか?

「立ち投げ」で、変化球の制球が安定しなくても140キロ後半の剛速球を
投げるので、高校生ではなかなか打ち返すことができない。
また、長身から投げ下ろす、手が長く角度のある球は、打ちにくい。
球の速さ、球の角度、それが万波選手の魅力ではある。

1年の秋から野手兼任で投手の練習をしてから、投手としての可能性も出てきた。
身体能力の高さもあって、投手として練習してから、球速が一挙に伸びた。
昨秋の県大会での最速は137キロだったが、春季県大会では142キロ。
春季関東大会で145キロ。そして夏の県大会は146キロと大会ごとに球速は増していった。
そして現在では147キロと、 実にこの1年で10キロ近く球速がアップしている。
コントロールを安定化するために取り組んだ、中学時代より大幅にテイクバックを小さく
することで、無駄な力と動きをそのままリリースポイントに全て力を発揮する事ができる
ようになることで球速が一段と上がったようです。
またコントロールも少し良くなったようです。

まだまだ「立ち投げ」気味で、この冬走り込みをするなど下半身をもっともっと鍛え、
下半身をうまく使えるようになれば、春季大会までには夢の150キロ超えも見えてきます。
そして本人は夏までに155キロ超えを宣言しています。
150キロを連発できるようになれば、投手としてプロ入りも見えてきます。

打撃が低迷し迷走している中、投手としては、可能性と伸びシロがあるように感じます。
平田監督から「特別扱いの期間は終わった」と宣言されてます。
本人も「甘さ」があったことを認めてます。
万波選手が今後伸びていくのか否かは、本人の本気度にかかっているだろうと思います。