チェック時に藤子・F・不二雄先生からかけられた「これだけ描けるのなら、もっといろいろ任せればよかったよ」
との言葉に、「本当にうれしくて、優しい言葉でした」
と、むぎわら先生は涙しました。
それから間もなく、1996年9月23日に藤子・F・不二雄先生は亡くなったのです

当初、むぎわら先生は『のび太のねじ巻き都市冒険記』はこれで終了だと思っていたそうです。
しかし、その時、藤子・F・不二雄先生の自宅から見つかった第3話の下絵のラフとアイディアメモが見つかったのです。
意識がなくなる直前まで描かれていたその下絵を前に、むぎわら先生は「ドラえもんは終わらせない」と決意したのでした。