――― 体は漬物で出来ている
血潮は味噌で、心は塩
幾たびの食卓を越えて不滅
ただの一つも腐敗はなく
ただの一度も捨てられない
彼の者は常に独り野菜の山で漬物に酔う
故に、その美味しさに意味はいらず
その体は、きっと漬物で出来ていた