僕は道を歩いていて、ときどきハァ〜っと溜息をつくことがある。
「ああ、自分は公務員試験併願先筆頭不人気激務職の国税職員なんだ」と思うと、悲しみがこみ上げてくる。
激烈な地上・国総・コッパン人気官庁の内定を諦め仕方なく国税に進んでから2年。
国税内定が決定したあの悲しみがいまだに続いている。
「国税専門官」・・・・・
その言葉を聞くと、僕は自然と身震いがします。
なんでこんなところに妥協して進んでしまったのだろうか・・・・。
しかし、高卒の先輩方は僕に語りかけます。
「いいかい?パワハラというのは我々自身が作り上げていく物なのだよ」と。
僕はえげつないパワハラに打ち震えます。
「国税がいかにブラックかを問うてはならない」
僕は絶望感によって青ざめ、恐怖の身震いを禁じえませんでした。
でもそれは将来の日本の税収をになう、キャリアにとって単なる奴隷である僕たちを鍛えるための天の配剤なのでしょう。
日本を作りあげてきた税務職という奴隷なのでしょう。
国税専門官として社会に出ることにより、僕たち国税職員は上級職への献上を日々紡いでゆく奴隷なのです。
嗚呼なんて悲しき国税専門官。
国民からの嫌われ度は犯罪者並。試験の低倍率、業務内容、すべてにおいて並びなき併願対象の下賤職。
課された徴税ノルマ。余計な説明は一切いらない。
「ご職業は?」と聞かれれば「国税職員です」の一言で侮辱の眼差し。
合コンのたびに味わう圧倒的な税務職の嫌われ度。
国税専門官に内定して本当に後悔。