特別区の結果出るまではひたすら現実逃避をしていた。
そして8月7日、現実に引き戻された。
不合格。俺の受験番号はなかった。その日はかなり落ち込んだ。
だが3日後には政令市の面接だ。
俺は気持ちを切り替え、挑んだ。
吹っ切れたおかげか手応えはあった。
そしてまた合格発表日まで現実逃避を始めた。
5月に特別区を受けてから本当に長い期間だったが、この「合格発表日」までの間が異常なほど長く感じた。
すぐに考えてしまうから、ひたすら現実逃避をしていた。
そして来たる8月25日、俺は絶望の底へと叩き落とされた。そこに俺の番号はなかったのである。