野村総合研究所のレポートによれば15〜20年以内に日本で働いている人の49%の仕事が
人工知能(AI)やロボットで代替可能になるとのこと。単純に考えればAIやロボットが仕事に
協力するようになるから働き手は約2倍になる可能性がある。これが15〜20年以内にすで
に起きるのである。
コンピュータ技術が、今のペースで発達し続けるとある地点で、地球全人類の知能を超える
究極の人工知能が誕生する。これがシンギュラリティーと呼ばれ、これが起きるのが2045年
と言われている。そのAIが自分以上に優秀なAIを作り、更にそれ以上のAIを作るというよう
に、AIの知能が果てしなく優秀になっていくからテクノロジーの進歩は果てしなく速くなる。
つまり各種事務員、受付係、レジ係、コールセンター、運転手、通訳などの仕事は容易にAI
でできるようになる。
このように、ITやAIは人間の替わりに働いてくれる。例えばテスラモーターズの自動運転車は
2017年中にロサンジェルスからニューヨークまで自動運転で走破する計画である。このよう
に技術進歩があっても、その現場での利用を妨げるものがいくつかある。
@自動運転車は「運転手なしの車は公道を走れない」という規則
A運転手のいない車は怖いという先入観
B職を奪われることになる労働者による反対運動

このように克服しなければならぬ課題は山積するとはいえ導入されれば、メリットは極めて大
きい。運転手なしのタクシーは料金が10分の1以下だし、事故率も10分の1になる。車同士
が電子的に連結されれば渋滞は著しく緩和され、誰もが車の保有を止め共有するなら駐車
場がいらなくなり好きな所で乗り捨て可能となる。各種事務員、受付係、レジ係、コールセン
ター、通訳など多くの職業はAI,ロボットに置きかわる。人口減少で働き手が足りなくなるど
ころか、人間に残された職場が無くなってしまい、お金さえうまく循環する仕組みをつくれば
『労働はロボットに、人間は貴族に』という世界が出現する。大切なのはAIに政府が巨額の
投資をすることだ。