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今のところうちの局では,新採の多くが登記部門(本局登記部門,支局登記部
門及び出張所)に配属になる例が多いと思います。
その場合,最初は,指導官(40代の登記官クラスの人)の指導のもと,登記
簿に登記事項を記録する記入という仕事をし,登記情報システムの取り扱いを
学びます。
少し慣れたら,指導官の指導の下,権利の登記を審査する権利調査という仕事
に従事します。権利調査の仕事では,申請の種類に応じてどのような添付書類
が必要かとか納付された登録免許税は適正かなどといった登記申請書の受否の
審査をし,各種通知が必要な場合は通知書を作成します。申請に不備があれば,
申請人に連絡して,補正してもらわなければいけませんから,お客様との基本
的な対応の仕方もこの段階で学びます。
次に,登記申請を受け付けたり,登記完了後の登記完了証や登記識別情報を交
付する受付の仕事に従事します。ここは,完全に窓口事務ですので,時には,
変な人に絡まれたり,対応が悪いと苦情を言われたりするかもしれませんので,
対人対応が苦手な人は,苦労するかもしれません。
その後,統計事務,登録免許税の還付及び庶務事務を扱う総括(庶務)係でに
配属されます。出勤簿の管理から郵便の受発送,電話対応,申請書等各種文書
の管理・保存等の雑用だけでなく,統括登記官の補助者として文書作成等もし
なければならないので,公用文の作成や決裁の上げ方なども勉強しなければい
けません。
最後に,表示登記を扱う表示係に配属になり,申請書の調査のほかに登記官に
付いて実地調査に出かけたり,図面登録や地図の手入れをしたりする仕事に従
事します。実地調査は,現場に行ってトータルステーションという機械を使っ
て測量をしたりするので,場合によっては作業服を着たり長靴を履いて出かけ
ます。デスクワークというよりも現場作業という面がありますので,法務局=
デスクワークと考えている人にはつらいかもしれません。