・支局登記部門 基本的に不動産登記のみ所掌。総括(庶務)係、受付係、権
利係、表示係等に分かれているが、専門官制をとっているので、課長、係長は
いない。統括登記官、表示登記専門官、総務登記官、登記官、登記相談官、登
記調査官、登記専門職、事務官という感じで役職がある。しかし、採用抑制期
間が長かった影響で数少ない20代後半から30代前半の職員は本局各課や支
局総務課の係員に、30代後半から40代前半の職員は本局各課や支局の係長
にとられて、支局登記部門には登記調査官、登記専門職がほとんどいない。い
ても育休明けの育児短時間勤務職員、メンタル系疾患で病休を繰り返す職員、
長期研修へ行く予定の職員が多いので、新採が指導を受けるのは45歳くらい
の登記官という例が多い。登記部門に採用された職員は上記の各係を一通り経
験し登記事務を習得して、2年後には本局各課や支局総務課の係員になるとい
うのが通例。残業は一番少ないとは思うが、なにせ働き盛りの30代の中堅職
員がいないので、新採は早く仕事を覚えてというプレッシャーが強い。
・支局総務課 庶務事務だけではなく、登記以外の全ての事務を取り扱う。当
然、一人の職員がいろんな事務を兼務することになる。課長、民事専門官(総
務係長)、戸籍係長、係員という構成で、係員は庶務、戸籍、供託などいろん
な事務を経験することができる一方、人数が少ないので、人間関係でつまづく
とつらい。
・課制ではない支局 総務係は支局長と総務係長の2名、登記係は統括登記官
以下4〜5名という構成の支局。過疎地にあり、都市部から離れているので地
元以外の人が採用されると悲惨。基本的に新採は何でもやらされる。残業は少
ないが、遊ぶところもないので地方公務員試験の受験勉強をして、地元の市役
所に転職する人もいる。
・出張所 不動産登記のみ所掌。支局登記部門と同じ。