島県西祖谷山村が9月に実施した職員採用1次試験で、合格者5人全員が同村の幹部職員の子供だったことが
17日、分かった。幹部職員5人は本年度末で依願退職する予定。中岡幸敬村長は「早期退職の代わりに、
子供を職員として採用することになっていた」と“世襲”を認めており、「行政の私物化だ」と批判の声が上がっている。
この制度は中岡村長の発案。課長級以上の幹部職員に「勧奨退職に応じれば、代わりに子供を採用する」と持ち掛けた。
1次試験は9月19日に徳島市内で実施され、6人が受験。幹部職員の子供5人が合格し村外からの受験者1人は不合格となった。
現在は作文と面接による2次試験の途中で、最終的な合否は決まっていない。 中岡村長は「職員の世代交代を進めるためで、
不思議でもなんでもない。給料の安い若手と切り替え、人件費を抑制するためだ」と話している。(共同通信)