202 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/02/24(木) 10:33:59.12 ID:gSVOve1l
3ヶ月の子とともに電車で帰省。

空いてる時間帯を狙っていったけど、ガラガラというほどではなかった。
(座るのには不自由しない程度)
運悪く電車が動いてすぐ子供が目を覚ましてしまい、グズリはしないものの
うーとかあーとか声を出し始まってしまった。
快速に乗ったので次止まるまで結構あるのに!と絶望的な気分になった。

周りの視線を気にしつつ、きっと途中下車になるな・・と腹をくくったそのとき、
向かいに座ってたものすごい怖い顔のおじさん(50歳くらいの坊主頭)が
私の隣に移動してきた!!


203 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2011/02/24(木) 10:34:29.99 ID:gSVOve1l
「あ、あの・・」
「か、可愛いですね」
「すみません!うるさくて・・」
「いえとんでもない!可愛いですね、何ヶ月ですか・・?」
「さ、3ヶ月です」
「3ヶ月!すごいな、小さいなあ、ほんと可愛いです」
「あ、ありがとうございます」
「あ、あの、すみませんが・・」
「は、はい!」
「ほ、ほっぺ触ってもいいですか・・?いえほんと、最近変な事件も多いし、
 僕こんなだし、不躾で申し訳ないんですけど、あの、怪しいものじゃないんで!」

おじさんは恐る恐る子供のほっぺを指でつつき、その指を子供に凝視され
なぜかトキメキスイッチを押されたらしく、「ああっ・・」と急に甲高い声を出した。
それからは手を替え品を替えあやし続けてくれ、子供もおじさんに釘付け。
私より遠くに行くというおじさんのおかげで、途中下車もせずに済みました。

降りる際におじさんは、

「ちょうどね、飴持ってるんだけど、赤ちゃんこんなの食べないよね。
 食べないよね・・、ごめんね、おじさん、こんなのしか持ってないんだ」

と飴を差し出してしょんぼりしていた。

私が代わりに頂きます、母乳なんでそのうちこの子のお腹に入りますw
と言ったときの、おじさんのパアっとした顔が忘れられない。
ありがとうおじさん。実家まで歩きながら、なぜか涙が出たよ。