増山さんは漫画が大好きだが、自分では望む作品は自分でかけないのをわかってて
有望なお友達の作家をあつめて「パトロネス」したかったんだと思った

「少年愛(性愛込み)」は増山さんの性癖
少女漫画の革命としてそのジャンルの草分けになろうとした竹宮さんと方向が一致した

竹宮さんと増山さんが計画を温めて進めていたら萩尾さんがさらりと「小鳥の巣」を書き上げた
性愛がない(増山さん的にありえない)のに完成した作品を読んで
男子寮や小川など(いずれ生まれるはずだった)私達の少年愛の作品のエッセンスを萩尾さんが盗用したとカッとなって二人で追求してしまった

竹宮さんはその後我に帰って「忘れて」といったが萩尾さんは忘れない(忘れられない)
竹宮さんにかかわるすべてをシャットアウトすれば盗用の疑いも掛けられまい、と閉ざしてしまった