3.風しんについて
(1)風しんは,感染力が強く,飛沫感染によって人から人に感染する急性のウイルス性発しん性感染症です。
潜伏期間は14から21日で,主な症状は発熱,発しん,リンパ節腫脹などですが,まれに脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど,
入院加療が必要になることもあります。また,感染しても症状がでない不顕性感染が15〜30%程度存在します。
妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると,出生児が先天性風しん症候群(CRS)を発症し,難聴・白内障・先天性心疾患などの病気をもって生まれてくる可能性があります。
 近年,大規模流行の頻度は少なくなったものの,海外で感染して帰国後発症する「輸入例」の割合が増えています。
(2)2018年には,アフリカ及びアジアを中心に,全世界で約1万3千人の患者が報告されました。