アシガール超簡易バレ

唯が目覚めた時にはもう若君は着替えを済ませ、満月が高く登っている
起動スイッチをめぐってどちらを帰すかで若君と言い争う
唯は自分では説得できないと悟り、いっそスイッチをぶっ壊そうとする

「お前をここで死なせたら、この忠清が生涯、悔いのみが残ると分からぬか!」
若君の決死の説得についに唯は涙ながらに受け入れる

永禄に帰ってきた時、足軽としていつでも動けるよう
足軽の格好で帰ることにした唯
空が白み始め、若君が見送ってくれる中、起動スイッチを抜く

「若君はまだ私を一生分どころか一度も抱いておられませんからね!!」

「それが今生の別れの言葉か」
若君は笑う
「唯、お前はまことに面白い」(続)