マイナーな漫画ですが
『アロエッテの歌』のファンティーヌは完全な毒母だと思う。

貴族の御曹司に遊ばれ妊娠し、手切れ金として大金をゲットしたファンティーヌ。
ユーフラジー(コゼート)を生み、一人で育てようとしたのは立派だけど、彼女の行動には色々問題ありすぎる。

コゼートに良い服を着せて甘やかし、手切れ金を使い果たしたうえ借金で首が回らなくなったら踏み倒して夜逃げ。
(コゼートに贅沢な服を着せずに手切れ金を大事に使えば避けられた事態だろうに)

たまたま夜逃げ途中で立ち寄った宿屋の夫婦に娘を託して、養育費がっぽり絞り取られる羽目になる。
せめて夫婦がどんな人間か確かめてから託せよorz
(しかもコゼートは原作を100倍酷くしたような虐待を受け、何度も殺されかけたりして失語症まで患う)

工場の仕事についたもののコゼートに人形なんぞ送った事から私生児を生んだ事がバレてクビ。
また夜逃げ決行しようとしたが借金取りに捕まり、家財道具ボッシュート。無一文に。

貧乏になったファンティーヌ。
だが人形を送った事から裕福だと勘違いされ養育費を更に絞り取られ、やむを得ず娼婦になるファンティーヌ。
コゼートが大病患ったと言われれば金を送り
病気の娘が寒い思いをしてると言われれば髪を売ってスカートを買う…
(美談に見えるけど大病かかってる娘にスカートねえ…温かい肌着とか寝間着送るんじゃないかな普通)

そんなこんなでコゼートの為に頑張るファンティーヌだが、なんか空回りしてる気がして仕方ない。

ファンティーヌは死後、コゼートの夢に表れ、クリスマスの精霊に再会を頼んだと告げ、
その後人形に魂を宿し、本当にクリスマスにマドレーヌ氏(バルジャン)によって、コゼートと再会を果たす。
結局はコゼートとの再会やらコゼートの養育やらの尻拭いを全てマドレーヌ氏(バルジャン)に任せたファンティーヌ。

漫画の中では聖母みたいに描かれてるが、聖母ってより、無責任っていうかただの馬鹿に見えるわい。