フィリップの父アンドレアス・ギリシャ王子は、亡命後、兄ゲオルギオス王子の妻マリー・ボナパルトの所有するパリ郊外サン-クルーの別荘に滞在したが、家庭を顧みず愛人を作り続け、家にも不在がちだったことから、妻アリス(ミルフォード・ヘイヴン侯令嬢、ヴィクトリア女王の曾孫)は神経衰弱を患うようになり、1930年に彼女がベルリンのサナトリウムに入所して以降は、疎遠となった。