4日、『週刊少年ジャンプ』で連載中のギャグ漫画『僕とロボコ』の第1巻が発売。本誌掲載時から大幅変更となった内容に、注目が集まっている。
ジャンプには古来より「同誌の他作品をネタにする」ギャグ漫画の系譜が脈々と続いており、パロディ元の漫画作者からお叱りの言葉を受けたという伝説を持つ『幕張』や、ほとばしるジョジョ愛で読者に衝撃を与えた『太臓もて王サーガ』などが代表作だろうか。

パロディネタは単なる「パクリ」とは一線を画すセンスが必要となるのだが、『僕とロボコ』はこちらの方面でメキメキと頭角を現し、『ドラゴンボール』『ワンピース』『HUNTER×HUNTER』『アクタージュ act-age』『呪術廻戦』といった作品のネタを見事に調理してきた。

しかし8月になると、原作者・マツキタツヤ氏の強制わいせつ容疑による逮捕を受け、『アクタージュ』が連載終了を迎える事態に。
ジャンプ読者だけでなく世間に与えた衝撃はかなりのものだったが、ここでロボコファンが疑問に感じたのは、「アクタージュのパロディネタを今後どうするのか?」という点である。

『アクタージュ』の最終話が掲載されたのは36・37合併号だが、ロボコの連載が始まったのは同年31号のこと。その間の掲載話ではメイド型ロボットのロボコが自己紹介で「夜凪景です」と、『アクタージュ』の主人公を堂々と名乗ったり、クラスのマドンナが『アクタージュ』の単行本を手渡される小ネタが散りばめられていたのだ。

そしてこのたび発売となった『ロボコ』第1巻。単行本からは『アクタージュ』ネタがこぞって修正される事態になっていた。「夜凪景です」の台詞は「胡蝶しのぶです」と鬼滅キャラの名前に変更され、ヒロインが受け取る単行本も鬼滅に差し替えられている。

またロボコの下着に、『アクタージュ』に登場する舞台作品「羅刹女」の名前が記されている描写も、「蟲の呼吸」となっており、完全に鬼滅パロへと舵を切っている模様。

この変更を受け、ツイッター上には「アァアアア! アクタージュがァ! 鬼滅の刃に変わっている!」と、鬼滅作中のネタを被せる投稿や、「さすがのロボコもここは攻めきれなかったか…」といった安堵と寂しさの入り混じったような声が多数上がっていた。
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