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格差を浮き彫りにする新型コロナウイルス。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、五輪も延期された。目を背けてきた社会のひずみが今、再びあらわになりつつある。
弱い立場の人にしわ寄せが及び、職や住まいを失う「格差社会」の顕在化だ。

近年、グローバル化によって世界各国で格差が広がった。日本でも、8年目に入った安倍政権下で富裕層は増えたが、中間層が痩せ細った。
社会のひずみが大きくなる中でのコロナ禍は国民生活に重くのしかかり、感染拡大防止に取り組む一体感を維持するのも難しくなっている。格差社会を根本から見直すべき時期だ。

貧富の格差を健康や命の格差につなげてはならない。誰もが同じ社会の一員であるという共感を広げることが必要だ。それこそが、コロナ収束後の社会像を描くことにつながる。