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茉莉×美輪の対談(まだ付き合いがあった頃の対談)
KAWADE夢ムック「森茉莉 天使の贅沢貧乏」2003年(河出書房新社)

美輪演出舞台版「枯葉の寝床」の酷評のエピソード
森茉莉「ドッキリチャンネル」1993年(筑摩書房)
森茉莉(中野翠編)「ベスト・オブ・ドッキリチャンネル」1994年(筑摩書房)

〇茉莉の美輪評
「映画黒薔薇の館に出ていた、粉黛を施した彼の顔は、馬鹿げた顔としか言いようのない顔であって、」
「ここに仏蘭西貴族も遙かに超えた、露西亜貴族の飲む酒の壜があったとして、
実はその中の酒は粗悪な偽酒なのだが、その酒が美輪明宏なのだ」
「彼は元々調子の外れたようなところのある人間で、
三島由紀夫の光を受けていたころはまだそれが目立つようなことは無かったが、
最近の彼はどうもそれが顕著に出てきているので困ったことである」

〇枯葉の寝床の舞台を見て激怒し途中で席を立った理由
白魚のような指とカモシカのような足の華奢な絶世の美少年役に
美輪が当時お気に入りだった中年のおっさん役者をあてがい
下品かつ大仰、毒々しい演出で自分の作品の世界観をめちゃくちゃにしたから