■「彼らは終わってしまうかもしれない」

「酔いがさめてから、ことの重大さに気が付いたんじゃないでしょうか。
お笑い界だからといっても、大先輩に向かっての暴言は許されるものではありません。

 それに『Mー1』の制作、そして放送したテレビ局をも侮辱したことになりますから。
今田耕司さんや岡村隆史さんなど先輩芸人が彼らの代わりに上沼さんへ謝罪をするほどの大ごとに発展してしまいましたね」(芸能プロ関係者)

 在阪テレビ局幹部は、「彼らは終わってしまうかもしれない」と指摘する。

「上沼さんは、関西の“女帝”と呼ばれていますが、
よく言われるネガティブな意味での“女帝”ではなく、愛される存在なんです。関西の人間で、彼女を悪く言う人を見たことがありません。

 ですから、ネットでは彼らに対して非難ごうごうですよ。
彼女のコンビに対する“好き”、“嫌い”は単に感情的に言っているのではなく、ネタに対する評価と同じなんです。
直接的に“面白くない”と言ってしまうより、“嫌い”のほうが傷つかなくて済む。彼女なりの愛情表現でもあったんです。
暴言を吐いたふたりも同じ関西芸人にも関わらずそれがわかっていなかったのは残念です」(在阪テレビ局幹部)

 在阪テレビ局幹部によると、彼らは今後、厳しい状況に置かれるという。


「上沼さんは大阪のテレビにとっては欠かせない人で、
各局に対する貢献度は計り知れません。
上沼さんの出演する番組はどれも高い視聴率を獲っていますからね。
昔からレギュラー番組を持っていて、特に貢献してきた関西テレビと読売テレビおよび『Mー1』を主催したABCテレビは彼女に忖度して、
今後彼らへのオファーを控えるでしょうね」(前出・在阪テレビ局幹部) 

 彼らが、現在出演中の番組を降板するという話は、
まだ聞こえてこないが、芸能界の歴史のなかで、重鎮の逆鱗に触れて、干された事例はいくつもある。
そして彼らのファンでさえも、今回の行為に対して、苦言を呈する人も多いようだ。

「上沼さんご本人も“お笑いコンテスト”の審査員として、
コメントにもお笑いの要素を入れていたわけですが、
それが後輩芸人に理解されていなかったことが一番ショックだったそうです。
それにもともと上沼さんは、力量のない出場者に対しても、
司会者から何かしらのコメントを求められることにウンザリしていました。そう考えると、今回の“審査員引退宣言”を撤回することもなさそうですね」(前出・在阪テレビ局幹部)

 今回の『Mー1』に“昨年度のチャンピオン”としてゲスト出演した際、とろサーモンのふたりはこう語っていた。

「地獄から救ってくれたのが『M—1』なんです」(村田秀亮)

「優勝したら、すべてが変わります。仕事が増えます。お金が入ってきます。女性が近寄ってきます」(久保田)

 ふたたび“地獄”に舞い戻ることになるのか。