高橋は、小出義雄さんが入院する病院に何度も足を運んだ。そして必ず「手紙」を持参した。

「7〜8回はいらしてくださったと思います。会えなくても手紙だけでも渡したいとおっしゃって。
父が自分で読めない状態のときは、Qちゃんが帰った後で、私たち家族が読んで父に聞かせていました」