新宗教の信者激減 10年後に消滅する教団も

日本の新宗教界に異変が起きている。天理教、立正佼成会など大手の信者数が軒並み激減しているのだ。その背景には何があるのか、宗教学者の島田裕巳氏が解説する。

創価学会の信者数は今のところ横ばいだが、他の新宗教に目を向けると信者数の減少に歯止めがかからず、もはや消滅の危機を迎えている。

文化庁「宗教年鑑」にその傾向ははっきり表れている。江戸末期に成立した天理教は1990年に約180万人いた信者数が2015年に約117万人と、25年間で3分の2に縮小している。

立正佼成会も同じ期間に約633万人から約283万人と半分以下にまで落ち込んでいる。注目すべきは、2014年から2015年の1年間だけで実に26万人減少していることだ。このペースで減り続けると約10年後には教団は消滅する計算になる。

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立正佼成会
300万人も信者を減らした理由

文科省の「宗教統計調査」によれば、92年当時の立正佼成会の信者数は約650万人だった。
それがこの20年間の間に、約323万人(公称)と半減。まさに激減と言っても過言ではない
島田氏は、核家族化が特に立正佼成会の信者数の減少圧力となったという。

立正佼成会の教えは祖先崇拝が中心で、創価学会の信者よりも家族の絆が強いと言われていました。
家族問題に悩んで入信する人も多く、教団は活動を通して、たとえば嫁と姑の悩みを聞いたり、家族の中で発生するトラブルを解決したり、かつてはそうした魅力があったのです。しかし核家族化が進んだ今ではメリットがなくなってしまった

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