韓国最大の新聞社『中央日報』の日本語版ウェブサイトでは、パルムドール受賞が決まる前の17日、是枝監督のインタビューを掲載している。

 是枝監督はインタビューで、安倍政権下の日本を「経済不況で階層間の両極化が進んだ」と分析したうえで、「政府は貧困層を助ける代わりに失敗者として烙印を押し、貧困を個人の責任として処理している」と批判。
 さらに、「(日本は)地域主義に傾倒していって、残ったのは国粋主義だけだった。日本が歴史を認めない根っこがここにある。
アジア近隣諸国に申し訳ない気持ちだ(中略)同じ政権がずっと執権することによって私たちは多くの希望を失っている」と、戦後処理問題にまで言及。パルムドールを受賞したことで、是枝監督の発言が波紋を広げそうだ。