なんか最近ハズレの本ばっかりでここに書くことないのよね。

伊東俊太郎『十二世紀ルネサンス』
・古代の哲学や科学技術は実はヨーロッパからアラブに受け継がれていて、12世紀になってヨーロッパがそれを翻訳する形で復活させたという話。
・割と技術的な話が多くて、「だから何なんだ」みたいなところが薄かったのが(私にとって)ハズレ。

川北稔『世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界』
・資本主義や国民国家などの「世界システム」がヨーロッパで発達した要因は、従来は宗教とか国民性とかに求められていた。でもそれ違うよね?という話。
・曰く、世界の国々を1つの大きな「世界」として見た上で、資本主義の発達要因を国同士の競争や搾取に求めるべきだ、とのこと。
・この本は、↑を主張したウォーラーステインさんの本を面白おかしく紹介したもの。
・なんだけど、記述が散漫で何が言いたいのか掴みづらい。フワフワしてる。
・おとなしくウォーラーステインさんの本を買えばよかったということでハズレ。