大阪・高槻市は、ことし10月に「関西将棋会館」が完成するのに合わせ、会館の隣にファンや地域住民向けに公園を整備するなど、「将棋のまち」をアピールするための取り組みを強化することにしています。

日本将棋連盟の西日本の拠点である関西将棋会館は、老朽化に伴って大阪・福島区から高槻市に移転することになっていて、ことし10月に完成する予定です。
高槻市は、これまでに江戸時代の将棋の駒が数多く見つかり、「将棋のまち」をアピールしてきましたが、移転に伴って全国から多くのファンが訪れることが見込まれるため、さらに取り組みを強化することになりました。
具体的には、▽会館の隣には訪れたファンや地域住民向けに将棋の駒に使われる「ツゲ」の木が植えられた公園を新たに整備するほか、▽最寄り駅となるJR高槻駅の地下通路の壁を、将棋盤をイメージしたデザインに一新したり、改札前に将棋の駒をイメージしたベンチを配置したりします。
市は、今年度の予算で昨年度のおよそ3.8倍にあたる3億7000万円あまりを充てていて、「将棋のまち」として魅力を訴えていく考えです。
高槻市将棋のまち推進課は「民間とも連携しながらプロモーション活動にも力を入れて、将棋を通して地域の活性化につなげていきたい」と話していました。