今回の
『敵の陣地はこう減らせ!』山田規三生 (マイナビ囲碁人ブックス)

●第1章 ワリ打ち・ヒラキの絶対感覚
→約50ページの章。
「テーマ図1〜テーマ図2」と「問題1〜問題14」で構成されている部分です。
全体的なページ構成に関しては「前巻」に当たるであろう「荒らしのテクニック」を踏襲していますが、
「荒らしのテクニック」が「入門編」というイメージなのに対して、
それを前提にしての「応用編」というべき、さらに一歩高度な内容に踏み込んでいると思います。
「図」での解説も含めた「行間」はさらに前巻よりも大きく、この中の文で言うとすれば、

「相手の石が強い場合は、たとえ二間にヒラけるときでも、
 少し離して二間ができない位置にワリ打ちするほうがよいときもあります。」
 by山田規三生九段

というところの解説がこの章のメインテーマとも言って良いかと思いますが、
正直、私のレベルでは理解が完全には追いつかない内容です。
図もそれなりのページ数が割かれているのですが、
さらに変化図が丁寧に出されていないとついていくのは難しそうです。
「そう打つのかー! でも、もしこう来たらどう打てば・・・(汗」という疑問が多い感じです。

ですので、少なくとも「有段者」まで達していたとしても、
扱われている内容を使いこなすのは簡単ではないでしょう。まず後が打ち切れません。
ですので、この部分の難易度レベルはおおむね「高段者」だと思います。