囲碁の最年少プロ、仲邑菫初段(10)は14日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた「第76期本因坊戦」の予選Cで宇谷俊太二段(27)と対戦し、250手で白番中押し勝ちし
、予選B進出を決めた。次戦予選B(日程は未定)で羽根泰正九段(75)と対戦する。仲邑初段の公式戦通算成績は12勝5敗。国内男性棋士とは公式戦で負けなしの6連勝となった。

 対局は持ち時間各3時間で打たれ、序盤は仲邑初段の攻めに宇谷二段が応じず、オーソドックスな戦い。中盤過ぎにはコウ争いで宇谷二段が優勢に進めたが、160手目を超えた辺りから
形成は仲邑初段に傾き、一気に逆転。「ずっといい勝負だと思ってた。コウ争いでは悪いかと思ってた」と仲邑初段。これまで研究会などで仲邑初段と3度対戦したことのある宇谷二段は
「5月にやった時に比べて別人のように強くなってますね。驚いてます」と脱帽した。