追い詰められるプーチン大統領の恐ろしい「次の一手」(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース
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佐々木)泥沼化した膠着状態に陥ると、突破口として、例えばウクライナの無人の荒野などに
低出力の核を落とすような考えも出て来るかと思うのですが、現実的にその可能性はありますか?

細谷)専門家の方々が何人か書いていらっしゃいますが、私はその可能性は相当高いと思います。
最初の段階としては化学兵器です。ロシアは「化学兵器をウクライナが開発して使おうとしている」
ということを言っています。つまり、これからロシアが化学兵器を使用したときに、「これはあくまでも
ウクライナが使ったのだ」と偽装するための口実を、もう既につくり始めているのだと思います。

佐々木)偽装して。

細谷)また、「核開発をしている」ということを言っていますから、実際にそのような殺戮があった場合、
「ウクライナが使ったのだ」とロシアは主張すると思います。既にそのようなことを言い始めているという
ことは、計画のなかに化学兵器を使わざるを得ないような、苦しい戦いをロシアが強いられている状況
なのではないでしょうか。

佐々木)化学兵器を使う、もしくは核を使うという事態になった場合、いま動いていないNATOやアメリカは
どう出るのでしょうか?

細谷)「将軍は1つ前の戦争を戦う」という言葉がありますけれども、プーチン大統領も当初は数日で
キエフを制圧し、ゼレンスキー大統領を斬首するという計画がうまく行きませんでしたから、結局は、
過去の戦争を繰り返すしかないのです。過去のチェチェンとシリアにおける戦争では、既に化学兵器を
使っているのです。その疑いは極めて高いと言われています。