日本棋院の今年の手合いが全て終わりましたので、今年も来年の賞金ランキングでの昇段者を予想してみたいと思います。

○七段昇段・・・安達利昌

棋聖戦リーグ入り棋士にまず絞ると、安達・沼舘(Bリーグ)、岩丸・謝・村松(Cリーグ)が残る。
Bリーグで5勝し来期Bリーグへの昇格、名人戦の最終予選決勝進出、碁聖戦本戦1勝、十段戦本戦出場など、
他の棋士より成績は一つ抜けているため、すんなり決定。

○六段昇段・・・寺山怜、姚智騰
かなり手薄な現在の五段の棋士。
寺山が1勝しか挙げられなかったもののBリーグ在籍、名人戦最終予選1勝で一つ抜けている。
残り一枠を考えるも目立った成績を上げている棋士はおらず、消去法で姚が残るか。
後述する来期の五段昇段者は自動的に再来年六段まで上がれそう。

○五段昇段・・・大西竜平、小池芳弘
上記の二人のほか藤沢と小山が候補に残ったが、藤沢は棋聖戦の不振がやはり痛い。
Bリーグ在籍にしている二人と比較し、小山はやはり一歩後ろの位置。
大西は棋聖戦Aリーグ昇格のほか、十段戦の準決勝進出、天元戦の準々決勝進出、碁聖戦本戦進出など、
ブレイクまであと一歩のところまで来ている。
小池は昨年との比較で言えば、上位陣の壁に当たったイメージがあるが、まだまだ期待。

○四段昇段・・・広瀬優一、大竹優
そろって棋聖戦Bリーグ昇格を決めた、広瀬・大竹の若手有望棋士コンビが四段に。
次点は、風間・藤村・大谷・張が残ったが、下から次々上がってくる若手に押されている様相。

○三段昇段・・・鳥井裕太、関航太郎
少し前に大表の昇段時にも少し触れたが、これといった昇段棋士がいなくなってしまった現二段陣。
関も、昨年ほどの勢いはなく、例年では昇段できない成績ではないかと。
星合、牛あたりの女流棋士も比較対象にせざるを得ないほどの状況だったが、
名人戦で上げた5勝が効くとみて、鳥井を候補に。

○二段昇段・・・青木裕孝、長徳徹志
勢いがある初段勢、まだ本戦出場者などはいないため、単純に勝利数比較で言うと、この二人となった。
話題の仲邑は、年内途中からの入段にもかかわらず、さらに、七大棋戦に限っても驚異的に成績が良く、候補に挙がった。
加藤も昨年に引き続き好成績で、二人は来年は勝利数で昇段しそう。