ROMの視点で切り分けて考えてほしい点を指摘する。

まずはじめに、脳の性差なのか、ホルモン等その他の性差なのか。という問題。(1)
しかし、どちらが原因だろうと結局のところそれらは先天的な性差には違いないので、以降は単に性差とする。

次に、1を原因とする、特定分野の能力の差なのか(元々のキャパシティの差)、それとも集中力あるいは何か一つの物事に能力を特化させることの向き不向きなのか(キャパシティは同じだけど伸ばせないだけ)。という問題。(2)
しかしそれもやはり、どちらが原因だろうと先天的な性差には違いない。

また、性差が生まれつきの先天的なものか、それとも既存の社会による後天的なものかどうか。という問題。(3)
個人的な考えでは、性別が先にあって社会というものは後から作られたものなのだから、
既存の社会が現在の様態になっているのは、性別が原因であって社会は結果。


次に、注意してほしい点。

一般論として有力となるのは、統計をもとにして割り出した「平均データ」。(4)
ゼイノイ一人がいくら強くても、それだけでは一般論とすることはできない。

性差よりも個人差の方が大きいというのはそのとおりだが、論点がずれている。(5)
アマとプロを比較するようなものだ。
プロの世界は小さな差がすべてを決する世界だから、性差という小さな差が如実に現れる。

男と女のどちらが優れているかという、漠然とした質問への答えは求めていない。(6)
スレ的に考えてあくまで囲碁将棋に限った能力の話だ。


以上を踏まえて、本題。

心的回転テストで性差があるのはの今のところ統計データに基づいた事実であるが、これについてはどう思うか?(7)

7に基づき性差を肯定するならば、囲碁において頭の中で盤面図をつくったり崩したり石を抜いたり地を数えたりする作業(これを盤面認識能力とする)も性差があって不思議ではない。(8)
もしかすると(これは強引かもしれないが)心的回転と盤面認識の能力は質的に同じかもしれない。

あるいは求められる能力が質的に違っていたとしても、囲碁将棋こそがまさしく性差を図るためのもう一つの統計データだと考えられるのではないか。(9)