敵が取られたら困る石から攻める!

先日、初めてNHK杯テレビ囲碁トーナメントの解説(2017年12月3日放映)を務めました 。困ったことに細かい碁になり(笑)、汗が吹き出しました。
おまけに「際どくはないだろう、2目半くらいの差かな」と予想していたら、なんと半目勝負。緊張していたのかもしれません。

でも、勝ち負けまでは間違えません。これは自信があります。対局者の様子でだいたいどちらの勝ちかは分かるものです。
ぼくの目にもくらーく見えるんですよ、負けそうな棋士の顔は(笑)。

一力遼八段に関してはとてもよく分かります。彼は形勢判断が正確ですから、自信たっぷりな表情ならまず負けません。
対局しているときなども参考にできそうですね。彼が堂々とした様子なら、「あ、ぼくが今、形勢不利なのか」と。これは皆さんと碁敵の関係に似ているかな。
優勢のときに出るクセ、知っているでしょ? お茶をゆっくりすすったり、急にそわそわしだしたり(笑)。このあたりも碁の面白いところでしょうか。

解説がうまいなあと特に思うのは、小林覚先生(九段)ですね。人間的にカッコイイから、それが解説にもにじみ出ているのかなあ。言葉に深みもあるし。
これはレジェンドと呼ばれている先生方に共通していることですね。ぼくもいつかは深みのある解説をしてみたいです。

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