囲碁を義務教育の正課に…
これを唱えている人は本当にそれが可能だと思っているのだろうか?
俺には一部の世界の狭い囲碁関係者が強引に唱えているだけで、世間的な承認はまず得られない徒労に思えてならない

囲碁にするということは、今ある普通の科目、例えば国語とか音楽とか、今ある正課科目の時間を削るということだ 
しかし子どもの学力低下が懸念される中、主要5教科の授業数を増やすことはありえても、それ以外の科目の時数を増やすことはありえないし、新科目の導入はなおさらありえない
 
総合的な学習の時間ということなら、まだ分からなくもない
しかし、それにしたって将来の進路・職業について考えるキャリア教育や、地域のことを学ぶ時間にあてたほうが個人的に有意義だと思う
せいぜい小学校のクラブ活動の時間に選択肢の1部として用意するくらいだろう
そこでも教える人間ということが避けては通れない問題となる

最後に決定的なのが、なぜ囲碁なのか、その必然性が説明できないということ
ボードゲームなら将棋、チェス、オセロ、伝統文化なら華道、茶道… あげればキリのない選択肢の中でなぜ囲碁なのか

本当に子どもの発達に有用なのかを証明できないものが学校に入り込む隙間はない
「囲碁を正課に」という人は「子どものことなんだから学校で」くらいそれくらいに考えているのだろうけど、
そんな余裕がないほど、今の学校現場は忙しく、疲弊している