>>8
ああ、ミニ中国流ですか。難しいですね。
明らかにおかしいのは17手目です。抜くと安定はしますが、地として小さすぎます。
相手もすぐ抜かないので自分が抜ける可能性もありますからね。
しかも、相手が抜いてきたら白は手入れをして強化することが出来ます。
攻める前に抜かないといけないので、相手の攻めはテレフォンパンチみたいなものです。
Q8ぐらいに打てば絶対取れないでしょう。
大事なことは、E17、F16、H17に白石がくる形(白はH17に打って黒が手抜くと出来る)
は、実は重複しているので、よほどの終盤でもない限りは小さいということです。
H17の石もですが、C14の石がもっと遠い方がいいですから。

それならどこに打てばいいんだよ、といわれそうですが、M15にボウシするぐらいですね。
N16とかも右上の部分的には考えられると思います。プロが打っているのは見たことないですが。
でも左上が囲われてしまって悪いか。だとするとM15しかないですが、

H17に打っておいて、N16……ではH17の石がとられますね。
J16からN17にM16にぶつかって切る肩切りを並べてみましたが、
黒はM18に下がらないと逆にハネつがれるとどうしようもないですね。
それでも黒いいですが、O16に守ってもよいと思います。
白としては、多少の地は気前よく与えるしか方法がありません。
実際黒有利だと思いますが、私はミニ中国流は打ちません。
カカリ一本でP17にシマリます。H17は、動き出さなければ全く怖くないので。
H17に来たらR9に打ちます。それで勝てるんじゃないかな。はっきりいって
6目半のコミは小さすぎるので、黒有利になるのは当たり前だと思っています。
私のいうことはいつも同じなのですが、序盤中盤で後手を引いてはいけません。
本当にここは抜かないといけないのか、と疑問を持ってください。

これも二回目(この前いわなかったことが悔やまれる)なのですが、
まず白黒が二隅打ち合った後、黒が三連星っぽく辺に構えますよね。
白も中国流か何かにしたとします。かかるとより激しくなっていき、
隅を諦めて割り打ちしなかった方針とちぐはぐになりますから。
ちなみに割り打ちは辺に打つ手なので、隅へのカカリか隅への最初の着手などと比べると
大分悪い手になります。本当ですよ。勿論カカリは初めに打つ手よりは小さいです。

そうすると黒は上辺か下辺かどちらかに広げます。白は反対側に打つのが穏やかです。
その時に天元が残っているのですが、黒が手番の関係上必ず天元付近に先着できます。
そうなると白は絶対といっていいぐらいですが、勝てません。
まあ、白も黒も星ではなく(全部星でも分かりやすいですが)一隅小目に打って、
シマったと考えてください。どちらにしてもその場合、天元が大きくなるのです。
ということで、白はそうならないように、カカリなどに打っていかないといけない、
ということがわかります。ですが、例えば一隅打ち合った後、黒がまた隅に打ち、
白だけ隅に打たずにかかれば、黒に隅に打たれますよね。隅に打つ手は一番大きな手です。
それが嫌で隅に打っても、例えば一隅星、一隅小目の小桂馬シマリで、黒に模様化されますよね。そうすると割り打ちするしかない、と昔は考えられていましたが、割り打ちは辺に打つ手です。隅よりも小さい。
カカリも打たず、割り打ちもしないと、しなかったところに打って、黒は模様化することが出来ます。
つまりどう打っても黒有利になってしまうのです。模様が大きくなるのを防ぐには、隅のシマリを省いて
隅を諦めてかかる以外の方法では、辺に打つ(上辺か下辺か。左辺ではない)のが白は
一番よさそうですが、どちらにしても黒はしっかりコミ分リードしているといえます。

しかし最近では、黒に辺を打たせたという意味で、模様化させて対抗する手が流行っています。
(流行っていました。今はどうか分かりません。)

ということで、黒にとっては模様化する手は一番棋理に適ったいい手なので、それをされると
白は不利になります。絶対になるということです。
それが嫌なら仕方ないので、H17に挟むぐらいですかね。それでも手抜きされて、後から
三々に入られると苦しいですが。
D13に受けて黒模様がとんでもなく大きくなってしまったので、受ける前に抵抗するしかない
と思います。困るんですが、こんな感じの手で頑張れば……E17があまりにも厳しいですが、
仕方ないですね……。白は浮き石で荒らしたともいえないぐらいですが。