囲碁棋譜保存スレ・第16局
(;SZ[19]EV[第8回春蘭杯決勝戦三番碁第三局]DT[2011-06-30]KM[7.5]US[棋聖道場]SO[http://weiqi.sports.tom.com]
PB[謝赫]BR[七段]PW[李世石]WR[九段]C[weiqi.sports.tom.com
棋聖道場-->精彩時局
金栄三八段解説(藍烈編訳)]PC[重慶皇冠假日酒店]RE[W+R]
;B[pd]C[第1手：皆さんよろしく，私是金栄三八段。
決勝局李世石九段黒番。
決勝戦第一局，李世石は正確な読みにより勝を得る，
第二局は謝赫不動揺の沈着で勝利取得。
大体，第二局序盤李世石の右上隅入りに問題有り。
後半謝赫優勢を意識して後，秀でた局面運転能力を表した。];W[dp];B[qp];W[dd]
;B[nq];W[qf];B[nc];W[rd]C[第8手：布石段階，昨日とこの対戦局面相似の処有り。
右上隅で，李世石新手採用した。]
;B[qh];W[qc]C[第10手：右下の小ケイマ隅締りを除いて，局面はあたかも昨日のようだ。
（訳注：昨日と同じ進行） ]
;B[qe];W[pe];B[pf];W[oe];B[rf];W[qd]
;B[qg];W[nd]C[右上白18コスミに関しては，この前に羅洗河と廖桂永の一局でかつて打たれた，棋聖道場の端鑑賞精彩時局のページで見ることができる。
（訳注：”羅洗河と廖桂永の一局で”とあるので、探してみたが見つからず。なにかの間違いかも。）]
;B[oc];W[ld];B[mc];W[lc]
C[決勝局再び握り，謝赫再度黒番，双方重演昨日の定石，謝赫充満自信，李世石も見たところ昨日の負けの碁に全く甘んじていないようだ]
;B[lb]C[謝赫第23手開始主導権変化を求める];W[kb];B[md];W[me];B[le];W[mf]
;B[lg]C[第29手：右上変化，至白28まで昨日と完全同様，現在黒29謝赫手を変える。
見たところ，戦後謝赫この変化に対し充分研究したようだ。この一手の意図は隅を捨石にして中腹厚く打つということ。
第29手：昨日古力、古霊益在重慶，だから戦後きっと/間違いなく対この局部の変化作了充分研究。
現在どのようになっても全て黒は満足の変化。];W[re]
C[第30手：白は当りを打つ，意図は黒が接げば利かしだと。];B[lf]
C[第31手：しかし，黒は当りを放っておく。
白の当りは黒としては非常につまらないということか？
確かに少し閑散の（のんびりしている/遊んでいる）意味有り。];W[qf];B[jc]C[第33手：謝赫見たところ状態非常に好いようだ！。
第33手：白は黒の鉄壁で，しっかりと閉じ込められた。];W[mb];B[la]LB[ma:a][kd:b][ka:c]
C[白例えばaなら，黒b白c黒23放りこみ
第35手：この一手，白は応じ方が依然として非常に難しい。];B[jd];W[ke]
;W[kd]C[第36手：この対戦まだ非常に先が長いが，しかし是眼下白は気がふさぐの極み。]
C[第38手：謝赫長考，見たところ彼も悩んでいるのか。更に好しの変化を選択する幸福な悩み...]
;B[kc];W[je];B[ie];W[jf];B[jb];W[if]LB[mg:a]C[第44手：次の一手黒は押えa厚い。];B[mg];W[of];B[og]
C[第47手：現在謝赫是優勢の手法，目に見える利益は全部占めたという気分だろう。]
;W[pg];B[oh];W[he]C[第50手：白の唯一の慰めは，この軟頭叩きが打てること。
幸いにも，碁盤現在まだ非常に広い。];B[fq];W[cn];B[mn]LB[ml:a]
C[第53手：は...真に是異想天外の一手。これは白に上演《深入敵後》を迫る，右辺に落下傘兵の打込みを誘っている。
第53手：白は正常の分別是aこの一線，しかし是現在の処劣勢，非常に考えられる更に深い打込み。];W[op]
C[第54手：これは単純な打込みではない，直接鷹巣に降下して，直に統師部を叩く。李世石を激怒させたようだ。];B[np]
C[第55手：真に孤立無援の英雄，眼下確かに乾坤一擲の度胸を必要とする。];W[qo]
C[第56手：白は根を入れる方法，黒がどのように選択するか，星に横伸びかあるいはハネか見る。
第56手：黒がもし底ハネならば，白はつけ切り。];B[ro]
;W[rn]LB[qn:a][po:b][rp:c][pm:d]
C[第58手：白の意図は，黒がa当りを打つなら，白は伸びb，黒が粘cならdに打つ。];B[qn];W[po];B[rp]
C[第61手：先に死地に置き而後生...];W[rm]C[第62手：この一手は想像しがたい強手。
第62手：白の意図は右下を棄て，右辺で小さな根拠の地を得る。];B[pn];W[on];B[ql]
;W[pl];B[qm];W[qk];B[rl];W[rk]C[第70手：白は強手奏功，初めて形状を具える。];B[sn];W[oj]LB[mj:a][ml:b][mk:c] C[第72手：ずっと暗かった白は，終に一抹の明るい光が見えてきた。次の一手黒は第一感是a
第72手：無論どのようであろうと，白の危機は緩解を得るに到った。
現在白好しとは言えないが，しかし少なくとも局面は複雑になった。
第72手：黒はもしaならば，白は大跳b，一手撹乱局面進める...もしかすると黒はcに打つべきか？];B[mk]LB[mj:a][ph:b]
C[第73手：白のツケa，局部是悪手。しかし是もし先手を得るに到るならば，右辺切り取りの手段あり。
第73手：白はbの突き出しがあるために，少なくとも単独で治まる担保有り。]
;W[ph];B[pi];W[pf];B[oi];W[qi];B[om]LB[hq:a]
C[第79手：白は打込み後，局部少なくない利を獲る。
黒も簡明に妥協。序盤落後非常に多いため，白は依然として比較的劣勢の局面。
白はまだ継続下辺打ち込みが必要，第一感是a];W[hq];B[dr]LB[fp:a]
C[第81手：白は封aを打てる，黒の隅への進入は放置して，外側の勢いを取る。];W[fp];B[eq]
;W[gp];B[ep];W[eo];B[cp]C[第87手：白の課題は適当に先手を取ること。
ここまでで昼の休憩，13:00継続];W[cf];B[ri];W[qj];B[ol];W[ok];B[nk]
C[第93手：黒は左辺を定型にする。
（訳注：「左辺を」は右辺の間違いかも。実戦進行に見られるように、黒93は先手のようだ。）
この様，局面の簡化後，左辺の黒の打込みが一つの勝負処。];W[sg]
C[第94手：この置き是好手。黒がa接ぎなら，白はコスミb]LB[rh:a][sj:b]
;B[cl];W[do]C[第96手：黒は深々と打込み，
真正目的は当然さばきを通じて白模様を削減することとせねばならない。];B[bp]
C[第97手：簡略形勢判断，目下黒は約50目，
白は30目に厚みを加えた味，この様当然優劣を分けることは難しい局面とせねばならない];W[cj]
C[第98手：白は挟み攻め。白は攻撃を通して利を獲え実利の平衡をはかることができる。
そのうえ，この碁は黒コミ7目半，白に対して一つの有利な材料だ。
以下，局部双方とも負担有りの劫有り。
（訳注：ここの意味が取れないが、右辺に劫味が残っているということか）];B[fl]
C[第99手：続く黒はのぞきあるい断りを狙っている。
この一手普通は一間跳び，しかし黒は一手進めて下辺白を圧迫しようと考える。];W[hl];B[fn];W[fo]LB[hm:a][fj:b]
C[第102手：この一手のぞき，白は非常に痛い。
第102手：次の一手第一感是ケイマツケa，継続して跳bも可。];B[dj]
C[第103手：黒は簡明処理を考える。要するにこの一帯，白は攻撃を通して獲得一定の戦果が得られるかどうかが非常に肝要。]
;W[di];B[dk];W[ei];B[gn]C[第107手：黒は突然態度ががらりと変わり，白に対し逆に攻めを展開。
黒103、105局部損ではあるが，しかし白の連絡を截断した。
白は連絡の方法無しで，薄味が目立つ。];W[kq]LB[mr:a]
C[第108手：白もあまり強く打つことは出来ない，先に開きの一手で安定を取る。
白は，続くaが先手で，だから自身活きるのは問題なしと考える。]
;B[jo]LB[fr:a]C[第109手：黒も形勢が楽観できない感じるのだろう，一手進めて白に対し圧力をかける。
第109手：次の一手白はツケaか，活きるのは問題なし。
白は先手処理出来るかどうか見る，手抜きで左上隅へ。現左上隅非常に大。]
;W[ho];B[hn];W[in]C[第112手：白は連発強手，想いつかない。
好い悪いにかかわらず，このような手さすがは李世石だ。]
;B[io];W[im];B[fj]LB[hj:a]C[第115手：白は跳a，継続圧迫。
現在第一局と相似の処有り，李世石第一局でも突然事件を起こし，強攻する];W[hj];B[fi]
C[第117手：白の強攻は不奏效，下辺の白孤立した石が問題になる，まだ取られることはないだろうが。]
;W[ll]LB[lo:a]C[第118手：又是一手李世石一流の好手。
黒に受けさせるだけで，すでに利益，
引き続いて白はaで，黒２子を掛け取りできる。]
;B[kn];W[fr];B[dq] ;W[gq]LB[kr:a][lk:b][hh:c][jr:d]C[第122手：白は黒aツケ味への用心が必要。
第122手：次の一手，黒はまずはじめにb受けでしょう。
第122手：あるいは，黒は単刀直入にc大囲いに入っていくどうしてか？
第122手：黒はあとd置きの手段有り。];B[ci];W[ch]
C[第124手：黒はこの様一子食わせる，局部是悪手，見たところ謝赫は何か手段を見ているようだ。]
;B[bn]LB[lr:a]C[第125手：黒はもともと...是妥協するつもりか！...それなら，下辺白も活きる。
コスミaを明確に獲得することができる，ヨセも非常に大。];W[lr]
C[第126手：下辺白はすでに安定，中腹白も生き生きとしている...良いか悪いか白に対し少し楽観した？
（訳注：黒125で第122手のコメントのように、中央白を連絡させないように打てば、白126には黒が回れたかも知れないということだろうか）]
;B[kj]LB[hh:a]
C[第127手：謝赫真に非常に冷静だ。只中腹白に安全連絡させ，すでに逆転の味有り。
しかし謝赫依然として動じるところがない。
あるいは，謝赫まだ黒好しと考えるているのか？
私には分からない？
要するに，黒のこの一手は黒は局面に対し楽観の信号。
次の一手白はまずはじめにa跳で連絡が簡明。]
;W[jj];B[ji];W[ii];B[jk];W[ij]C[第132手：分からない白のこの数手何の意図か？
簡単に跳びではいくらか弛緩と考えているのか？
（訳注：あとの実戦進行を見ると、李世石は少しでもマギレを求めて打ったと考えられる。結果的には、それが奏功した。）
第132手：この様，中腹基本の定型，黒は左上隅に入っていくべき。
この様見る，謝赫の判断やはり道理有り，局面依然として細微。];B[eb];W[dc];B[gc];W[kk]
C[第136手：この一手是貫徹白128横ツケの意図。];B[lj];W[nr]LB[jl:a]C[第138手：白のこの一手機敏，意は先手を取ってa当りを打つにあり]
;B[or];W[mr];B[jq];W[jr]LB[kl:a][pr:b]C[第142手：黒は/の可能在算a当りを打つ，白は/のb挟入っていく以後の得失
第142手：現在白は確かに比較的愉快だが，しかし白は優勢かどうか，肯定すりことはできない。];B[jl]LB[km:a][kl:b]
C[第143手：黒の意図は白がもしコスミaならば，就b差込みを打つ。];W[km];B[kl]LB[lo:a][oq:b]
C[第145手：現在白はaノゾキ後b切りの味有り]
;W[jn]LB[ko:a][lm:b]C[第146手：是気の利かないあき三角の妙手か？
もし黒は接aならば，白は接b，手になる。];B[ln]LB[lp:a][oq:b][ko:c]
C[第147手：続く白aなら、黒は接b，白のc断り取り黒三子の手順，しかし是眼下決して大きくない。]
;W[lp]C[第148手：当然，この様走白は10目の実利を加え中腹味残りをすっきりと好処理した。];B[ko]
C[第149手：は！謝赫は中腹白を取る自信があり？];W[ki];B[li]
;W[oq];B[pr];W[no]C[第154手：現在の情勢は，白は只中腹を活きれば勝ち。
白は中腹先に断りの交換したため，取られる可能性はあまりないでしょう？];B[db]
C[第155手：右下隅白は残子逆に黒２子取り活きる，20目の価値有り，現在白は勝つと言うことができるでしょう？
第155手：要するに黒149，人に目を疑わせる手。もしこの一手で右下隅を補うならば，依然として微細な勝負。]
;W[bi]C[第156手：白は単刀直入に抜き，利き味を取り除く，そのうえ間接中腹に対し援助の手を施す。];B[bk];W[cq]
C[第158手：白は手順で切り一本，精巧。];B[bq];W[cb];B[kh]LB[fe:a]C[第161手：中腹是白は最後の隠れた憂い所あり。
第161手：白は跳a，大体連絡だろう。]
;W[gh]C[第162手：白はの安全連接。現在白のリード，しかし是隔たり決して大きくない。]
;B[fh];W[fg];B[id];W[hd]LB[dm:a]C[第165手：白は補a後，左下あとに味あり。];B[hc];W[fd];B[ec];W[ed];B[eg];W[eh]
C[第172手：白は白162一子を犠打にして連絡可。]
;B[ca];W[bb]C[第174手：ここまででこの対戦当然懸念なしとせねばならない。
総じて言えば，白は落下傘兵を降下させ黒の右下模様の中で単独で治まる手段，勝着になる。
黒の敗着，当然黒149とすべきである。];B[mo];W[mp];B[nn];W[oo];B[pq];W[mq]
C[第180手：現在，すでに変数なし。
（訳注：”変数なし”とは、勝負が変動することはないという意味。）];B[gg];W[ff];B[hh];W[ih] ;B[gi];W[hg];B[gf];W[ge];B[pb];W[qb];B[iq];W[ir];B[od];W[ne];B[pj];W[pk];B[nj]
;W[rh];B[bj];W[co]C[第200手：現在の進行は勝負と無関係，謝赫は気持ちを整理しているのでしょう。];B[cm];W[bo];B[ao];W[jm];B[lm];W[na]
C[第206手：もし決勝戦決勝局ではなく，平常の対戦なら謝赫はもし序盤でこのような大きい優勢取得すれば，たぶん勝ちを手中にしたでしょう？]
;B[nb];W[pa]
C[第208手：収束の好手順。];B[ma]
;W[oa];B[ob];W[qa];B[ka];W[bm]
C[総評：序盤黒29好手，この一手で黒は一挙優勢取得。
白54打込み，白78まで白の追い上げ少なくない。
中盤是乱戦，解説の観点からは，復盤研究なしに優劣の妄断は出来ない。
しかし，黒149是敗着，この一手でもし152あるいは153に守っていれば，是黒の悪くない細碁の局面。
解説最後まで来た，また会いましょう。
李世石2対1首奪春蘭杯]) 
