羽生世代の質、量は将棋界でも突出している。八歳上の谷川世代は圧倒されて
しまった。しかし、年間採用枠を四人に限定したとたんこのムーヴメントは終
わった。保護者(両親)的には枠の少ないハイリスクのチャレンジはできない。
プロ志願者の裾野が縮小化したからだろう。囲碁も参考にしてほしい。

採用枠拡大の人工的なプロ棋士ベビーブームを十年続けるとその中に大当たり
の黄金世代が出現する。多分、最後の二三年のどこか。それまでの七、八年間
は世間の囲碁少年の両親への周知期間として必要なのだろう。