ある時、横綱大社長ゾルゲ氏と日下総一郎が中の人の岡野哲を連れてやってきた。たがいに「自分の仕事こそ岡野哲の本当の優先事項です」といって一歩もしりぞかない。

 そこで大岡様はこう言った。

「岡野の腕を持て。お前は右じゃ。そちは左を持つがいい。それから力いっぱい引き合って勝ったほうを最優先の仕事とする」

 ゾルゲと日下は哲の腕をおもいきり引っぱりはじめたが、哲が泣くので、ゾルゲと日下両方が思わず手を放した。

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哲は喜んでその場を逃げようとしたが、大岡様は 「待て。仕事をしないのならその投資金は融資した人達のものである」
と言うのだった。

 哲は納得できず、
「なぜでございます。俺様に献上した金だとおっしゃられたではありませぬか」
とはげしく抗議した。

 そこで大岡様はおっしゃった。
「本当のクリエイターならユーザーを思うものである。痛泣いて言い訳ばかりしている者がなにが職人であろうかきみは飛鳥みたいなry・・・」
つづく