サンダーフォースの新作がセガから発売をすると知った自称TFファン達は
テクノソフトが何時の間にか倒産してたというハプニングに不快感を表していた
F通に告知されてからの発売までの2ヶ月間がかぎりなく長い時間だった
そして発売当日
店頭での試遊台の前に2chで情報を得た人々が虫けらのように群がる
スタートボタンを押して最新戦闘機ゾルゲ号が地球から飛び立った瞬間
雷雨の衝撃が画面に注目して観ている者全てに駆け巡った
それはまさしく希望の光、反撃の狼煙だった
PS2クオリティーで誰も見たことの無い背景、カトキハジメも裸足で逃げ出すようなメカデザイン
絶妙なるゲームバランスそして
巨匠TAMAYOがOKANOに捧げる為に作られた
生まれてきたばかりの名曲の数々
しかしそれは紛れもなくサンダーフォースの世界だった

開発リーダー岡野のいぶし銀が冴え渡る場面では
敵キャラの攻撃が火の様に激しく
また水の様に静かにせめぎあう背景の演出
4人の鬼才作曲家が1つのソフト製作に集い美しく繰り広げる奇跡のハーモニー
後ろの席で座ってた飛鳥&飛鳥の開発者はおもわず席を座り直して
くすのきは失禁状態
プレイ中の盛の家はゲームに夢中で胸のポケットから財布を床に落としたのにプレイを中断しなかった
特に面の終わりに登場する気迫の篭った繊細なデザインのボスキャラ達が魅せる
TFシリーズを全て集約したかのような峻烈な気魄な挙動は
それを観続けていたギャラリー達の魂を締め付けずにはおかれないものであったという

誰もが気になっていたラスボス
噂によれば前作ガーディアンの改修強化型にロンギウスの槍を片手に装備し
ミーティア付きの厨仕様が一番の有力な説だったが
実際にはXに出てきたガラクタの焼き直しなどではなく
美しき神のミュール様が我々の前に神秘的に舞い降りたのである
そして・・・

TF6発売記念会場は異例のスタンディングオペレーション
全身の細胞が狂喜している。加速せよ、と命じている。
加速せよっ・・・  加速せよっ!!
目には映らない物、耳では聞こえない音、集中力が外界を遮断する。
膨張する速度は静止に近い。
TF6は当然のように急速な成長を遂げる。
反射する頭脳、瞬発する肉体・・・
次第に引き離されてゆく・・・徐々に置いてゆかれる感覚。
TF6の価値観は明確。しかし、焦りはない。
全力でプレイしている。全力で反応している。怯える暇などない。

有り難うTF6。
有り難うゾルゲール開発大首領