サラ「そしてアクア姉様は教育ママ」
ンン「…………まぁ、小さいアクアと歌の練習をしているのを見ていると、確かに、としか言えないのです」
サラ「あとは、意外とセツナ姉様って、子どもが生まれたら母性急上昇しそう。ぽんやりほんわりふんわりで。
   ……うーん、でも、同い年のベルは、母性イメージ湧かないわね……あたふた半泣きで子育てしてる様子しか想像できない……」
ンン「そもそも、なんで年長組なのにベルさんはあだ名で呼び捨てなのです?
   大人のチキとスラシルさんは、未来の姿だからって分かるですけど」
サラ「ンンだって、ベルお姉さんとは呼んでないじゃない。セツナ姉様のことは、セツナお姉さん、なのに」
ンン「…………気のせいですよ?」
サラ「目をそらさずにこっち見なさい。首筋にキスマークつけるわよ?」
ンン「どんな脅しですか!?」
サラ「あーそれと……スラシルは……………………スラシルは…………」
ンン「何か言うのです」
サラ「…………ノーコメント」
ンン「おい。こっち見るのです」
サラ「いくら私でも、基本メイドに子育て放り投げそう、ナーガ姉様系列、さっき名前が出るまで母親イメージなさ過ぎて忘れてた、なんて言えないわ……」
ンン「結局言ったですよ!?」


サラ「覇王家年長組母性談義で、結構尺取ったわね」
ンン「妄想垂れ流していただけなのです」
サラ「ンンが母乳飲みたいとか言い出すから……」
ンン「どたまカチ割ってやるですよ?」
サラ「おおこわいこわい。
   それはそれとして2通目は、ラジオネーム『海の村の女勇者』さんからー」

『最近ついに噂の妖精が見えちまったんだ、これを機に卒業しようと思っているんだが……
 考えている相手はアル……協同開拓をしている男なんだけどな、相手結構年下だし、どう伝えれば……
 まぁこれは焦りもあるんだが……ここだけの話、これまで自警団や開拓とガテン系で来たけど結婚とかにも憧れはあるんだ、相手も地味だけど、良い男だしな』

サラ「ふぅむぅ……」
ンン「あれ? てっきり、年の差なんて気にせず行け行けゴーゴー、みたいに言うと思ったですが、珍しいのです」
サラ「そうしたいのは山々だけど、まず『女勇者』さん、村長な義弟が既婚者(複数)なの知ってたっけ、って」
ンン「…………森を開拓して村を作った影が薄い人、という認識ですね、確か」
サラ「村長妻組と絡んだこともなさそうだしね。義弟の村に辿り着けないなら、あっちから海の村に来てもらう必要があるけど」
ンン「仲良くなれると良いのですが……」
サラ「当の『女勇者』さんが一夫多妻を受け入れられるかも問題だけど、従順隠れ巨乳幼馴染とリザイアマスターがどう動くのか未知数だわ」
ンン「呼び方っ!!」
サラ「そしてこの2人関連で、もう1つ……」
ンン「まだあるのです?」
サラ「明らかに体力ありそうな『女勇者』さんが加わって、最近、病弱な義兄様より枯らされ率高い気がする義弟、生き残れるかしら」
ンン「……えっと……魔防を上げるアイテムとか、Eドリンクとか、量産型リカバーリングとか……」
サラ「使った上で、絞り尽くされているのよ。幼馴染の方まで聖女にクラスチェンジした夜は、更に」
ンン「バレンシアの聖女って……」
サラ「聖女がヤバいのか、あの2人がヤバいのか……両方っぽいわね、多分」
ンン「…………それで、お便りへの返答は?」
サラ「今後どうするにせよ、向こうの奥さんたちと面識なしのまま、ってわけにはいかないでしょうし、とりあえず会ってみれば?
   どんな展開になるかは読めないけど」
ンン「要するに投げっぱなしですか」
サラ「いつも通りね!」
ンン「開き直るなです!」