サラ「それではラスト4通目ー」
ンン「ラジオネーム『タンポポの頭』さんからなのです」
サラ「タンポポ頭……髪型かしら?」
ンン「違うと分かって言うんじゃありませんです。そこまでくせっ毛ではないのです」

『最近女っ気がない、仲間の女は忙しいし男も女だらけの仕事場に出入りしてるし……俺も華が欲しい』

サラ「バックダンサーズも警備部隊も、良く働いてくれているわ」
ンン「両方とも自分が根本的原因だって分かって……ああ、分かった上で言っていますですね」
サラ「もちろん」
ンン「相変わらず、攻撃力ばかり高い銀メンタルなのです……」
サラ「お便りへの回答については……華、ねぇ……。
   シーフの杖の子と、たまにはイタズラせずに、お茶でもしたら?」
ンン「穏便すぎて逆に不穏なのです」
サラ「ひどくない?」
ンン「これまでの自身の言動を省みるべきだと思うのですよ」
サラ「別に、壊れない程度に弄り回しても良いんだけど……」
ンン「なぜ無駄に限界を攻めるのですか」
サラ「あの毛虫嫌いの子、同じトラキア出身だし、年も近いし、私と絡みがあってもおかしくないのに、関わった覚えがないのよ。
   これを機会に、何かネタ来ないかなって」
ンン「またメタな……」
サラ「八重歯っ子の時みたいに、お茶会に参加してくれても良いのよ?
   最近、メンバー全員がそれぞれの彼氏彼女とばかり会ってて、何か変化が欲しいと思っていたし」
ンン「……そうなったら、余計に『タンポポの頭』さんが独りになりませんですか?」
サラ「テヘペロ」
ンン「全部承知で言っていましたですねコイツ……!」
サラ「ファイトファイト元気出してー」
ンン「元凶の台詞ではないし棒読みすぎるのです!」


サラ「それでは、最後に改めて。
   誕生日おめでとう! チキ!」
ンン「おめでとうなのです」
サラ「今は放送を聞いている余裕ないでしょうから、大人の方は家で昼寝がてら聞いてもらうとして、明日の昼休みに学校で録音流すわね!」
ンン「それ、私も恥ずかしいのですが!?」
サラ「紋章町だけじゃなく異界にまで放送しているのに、今さら?」
ンン「後で感想言われるのと、聞かれている様子を実際に見るのは違いますですよ!」
サラ「ワガママなんだから……」
ンン「普通の感性だと思うのです……」
サラ「普通の感性な人は父親とーーごめんなさい悪かったわ」
ンン「分かれば良いのです」
サラ「喉元に槍先寸止めは寿命が縮むわ……。
   ともあれ、今回の放送はここまでよ! またのお便り待ってるわ!」
ンン「ばいばいなのです」