サラ「やっほー元気ー? アナタのハートにヨルムンガンド! 第8回サランン・レィディオー!」
ンン「開幕で使えもしない闇魔法ぶっぱなそうとするんじゃありませんです」
サラ「電波に乗せて遠距離攻撃、ってことで、フェンリルの方が良かったかしら?」
ンン「だからどっちもサラは使えませんですって」
サラ「我が家の警備部隊には、ヘルやスリープと合わせて常備しているけどね」
ンン「え……? 知りませんですよそれ!? いつの間にそんなの置いていましたです!?」
サラ「メイドたちが、ナイフが通用しない相手への対策として上申してきたのよ。漆黒の騎士対策の部隊を常駐させるようになったわ」
ンン「知らないうちに、うちがロプト教団の支部みたいになっているのです……」
サラ「私がいるからここが教団本部でも良いんじゃない?
   まあ、でも」
ンン「でも?」
サラ「あの子たちって噛ませ役にちょうど良いし、また誰か強キャラが襲撃してきたら蹴散らされるんでしょうけどね」
ンン「メタい上に部下への評価が酷すぎますです!」
サラ「いやーだって、『それなりに強いモブ』なんて、ベタな怪獣映画の軍隊並にやられ役っていうか……」
ンン「各方面無差別に喧嘩を売るんじゃありませんですよ!」
サラ「そんなことは良いとして、お便りコーナー行きましょうか」
ンン「進行が早いのは歓迎すべきなのに、釈然としないのです……」
サラ「ではでは1通目、ラジオネーム『覇者読めよお前ら』さんからのお便りー」

『ちぃーす。いつも面白れーなーガキ共。
 …周りはお坊ちゃんお嬢ちゃんばっかだし、センコーはウゼーし、ガッコマジつまんねーんだけど。
 でも辞めちまったらお兄様や……あ、あいつが悲しむし…どうすりゃいいと思うべ…って、アタシなんで小学生にこんなこと聞いてるんだ…
 あんたらもガッコつまんねーって思ってもパチンコ入り浸ったりタバコ吸ったりするんじゃねーぞ』

ンン「不良さんなのです」
サラ「もしもンンがグレたら、一晩で更正してあげるから安心して」
ンン「何するつもりかは聞きませんですよ」
サラ「ナニをヤるわ」
ンン「聞かないって言ったのです!」
サラ「私は教団の運営が常に少なからずギャンブルみたいなものだし、タバコ臭いなんて兄様たちに言われたらショック死するから、手は出さないわね」
ンン「そもそも、サラは学校好きなのです」
サラ「学校が好きなんじゃなくて、あなたたちと一緒に通う学校が好きなのよ?」
ンン「不意打ちでデレるのは卑怯なのですよ!?」
サラ「あらあら、顔真っ赤」
ンン「うっさいのです!」
サラ「ンンはどう? 私のこと好きー?」
ンン「……好きじゃなかったら、こんなことに付き合っていないのです」
サラ「自分から仕掛けたのにカウンターで萌え殺されそう」
ンン「バカなこと言っていないで、お便りに回答しますですよ」
サラ「…………………よし、少し落ち着いてきたわ。
   それで、学校がつまらない、って相談だったわよね」
ンン「なのです」
サラ「つまらないものだって先入観を消せない限り、面白いものなんてないわ」
ンン「なんだか実感こもっていますですね」
サラ「実体験だもの」
ンン「変わった切っ掛けとかありますですか?」
サラ「からかいがいのある相手を探して暇を潰していたら、その日、兄様(運命)と出会ったわ」
ンン「無限の惚気が発動しそうなので、次のお便りに移りますです。
   ラジオネーム『キャラ被ってても大きなお世話です、むしろあなたがこっちに似てるんです』さんからのお便りなのです」