ベレス「ベレトベレト。どこか出かけるの? 釣り部のみんなも一緒みたいだけど」
ベレト「いつもは釣り堀だが、一度海釣りをしようと思ってな」
ベレス「海釣り? 船」
ベレト「アルムが漁村の村長と知り合いらしくて、船を一日貸してもらえるよう話をつけてくれた。じゃ行ってくる」
ベレス「…釣れた魚は持ってきて。料理部で何か作ってあげる」
ベレト「OK,ていうか…ベレスは俺の倍は食う気がするぞ…」

ヒルダ「と、言うわけでやーってまいりました西方三島!」
リンハルト「潮風の香りがするね……」
フレン「うふふっ、どんなお魚が釣れるのでしょうか。楽しみです」
レオニー「開拓地だけあってごっつい男が多いんだなー」
ベレト「地理や社会の勉強にもなるわけだな。うん」
ヒルダ「もー、固い事言わないで楽しみましょうよー」
フレン「先生の弟さんがご紹介くださったんでしたね。お礼をつたえてくださいね」
ベレト「伝えるも何も最初から一緒にいるぞ。直に伝えればいいだろう」
レオニー「へ…どこに…?」
リンハルト「僕らしかいないんだけど」
ベレト「俺、エレブ行った事無いからアルムにここまで案内してもらったんだが…お前らほんとに気づいてなかった?」
ヒルダ「そんな人どこにも見当たりませんけど…」
エキドナ「おう、アルム来たのかい。そいつらが連絡にあったあんたの兄貴と生徒さんたちだね」
フレン「あの方にも見つけられたのでしょう…か?アルムさんって方」
ベレト「ほら、お前ら挨拶」
ヒルダ「今日はお世話になりまーっす」
エキドナ「あっはっは、元気いいね!あんたらに貸す漁船はそいつだ。操船にギースの奴を貸してやるよ」
ギース「俺、ほんとは商船主なんだけどな…」
ベレト「すまない。ありがとう」

リンハルト「おろろろろろろろ…小さい船ってこんなに揺れるんだ……」
ヒルダ「顔色やばいよ…マジ大丈夫?リンハルト君……」
リンハルト「なんでヒルダは平気なの…」
ベレト「重い斧を取りまわすには腕力よりも強靭な下半身、お陰で揺れる船の上でもすぐれたバランス感覚、ヒルダのKINNIKUは俺が育てた」
ヒルダ「…変なところ自慢しないでくれます?」
ギース「ライムの搾り汁あるぜ。こいつが効くから飲ませてやれ」
ベレト「ほら、飲めるか? 大丈夫か?」
リンハルト「ん…ありがと先生…背中擦ってくれる先生の手…おっきいね…」
ベレト「…妙な言い方するな…照れるだろう…」
ヒルダ「そこっ!二人の世界を作らない!」
ベレト「すまんつい」
レオニー「おっしゃ釣れたぁー!」
フレン「海釣り初めてですけど楽しいもので…あ、あら…となりのバケツにいつの間にかお魚が増えてますわ?」
レオニー「アルムって人も一緒に乗ってるはずだから…その人が釣ってるんじゃないか?」
ベレト「なんであそこまで気付いてもらえんのだ…?…身内の俺でも気を抜くと見失いそうだが…」

ベレス「と、いうわけで。新鮮なお魚手に入ったから今日は寿司を作ります」
エーデルガルト「す、す、寿司? 白夜の?師…それはハードル高いような…」
ベレス「何も職人レベルでなくてもいいんだよ。いろんな体験してみようね」
フレン「釣果トップはわたしですっ」
リンハルト「僕は0だったなあ」
レオニー「アルムって人もこの場にいるんだよね。見えないけど今日はありがとな」
ベレト「いや、あいつはあの後、作物の種まきがどうとかで島に残って…別れたことに気が付いてないのか」
エーデルガルト「むむむ、むずい!シャリが崩れる!」
ドゥドゥー「もうちょっと優しく。こうだ」
リシテア「なんて繊細な手付きで…あんなごっつくて大きな手なのに」
猫「にゃにゃ?」
ベレス「わぁ、みんな寄ってきた。後で分けたげるから」