>>61

イリオス「……というわけで兄弟家から猛抗議が来てるぞ」
シャナム「うぅ……」
セーラ「いくら儲けのチャンスだからって、外部の人間を、それも詐欺まがいな契約で重労働って……はっきりいうけど、バカじゃないの?」
ユアン「いっそのこと本当に刺されちゃえば良かったのに」
シャナム「そ、そこまで言うことはないだろ! 私は会社のためにだな……」
ドロシー「でもその結果がこれでは……」
イリオス「多額の賠償請求だけなら兎も角、覇王シリーズを始めとした兄弟家題材作品の放映中止、協賛契約の解除。
    これでどれだけの損害かわからないわけないだろ」
シャーロッテ「作品はどれも人気作品、協賛はカムイグループやベグニオン、白夜相撲協会と超大物ばかりですからねぇ」
シャナム「ど、どうすれば良いんだ……」
セーラ「いや、いうまでもないでしょうが」
ドロシー「誠心誠意謝って来てください、向こうの許しをもらうまで帰ってこないで下さいね」
シャナム「お、お前らは、来てくれないのか?」
ユアン「社長一人が勝手にやったことなんだから僕たちを巻き込まないでよ。
    それに僕たちだって怒ってるんだからね」
シャナム「え?」
イリオス「社長、俺達はあんたがケチで欲張りでトんでもないブラック社長だとは知ってる、それでもビジネスマンとして矜持は持ってると思ってたんだよ」
セーラ「でもあんたはそれを踏み越えた、私達、裏切られた気分なのよ」
シャーロッテ「だからそれを心底反省するまで……絶対に許さねぇからなゴラ……」
シャナム「は、はい! すぐ謝罪してきます!!」

イリオス「これでもう少し心を入れ換えてくれりゃ良いんだがなぁ」