リオン「うーん……」
ミドリコ「むずかしー……」
リフ「たたかうことはできませんが……」

サラ「開発陣一同、難しい顔をしてどうしたの?」
リオン「うん。最近はエフラムもEドリンク無しで大丈夫になってきたから、新しい方向で開発を始めたんだけど……」
サラ「女性用をもっと効力上げてもらえると、私たちもアイク義兄様の奥さんたちも助かるわね」
リオン「そっちも平行して進めてるよ。試作品のデータも、三十人以上すぐに集まるし、順調に改良できてる。
    だけど、こっちの『病弱な人向け』のEドリンク・メディカルがね……」
サラ「なるほどね。体が負荷に耐えられない、と」
リオン「ああ。特にエリウッドさんの場合、奥さんが二人居ることも考慮すると……命のオーブにリカバーリングを併用しないと無理だ」
サラ「むしろリカバーリングを解析して量産してほしいわ。それさえ装備していれば、無限にできるじゃない」
リオン「資料が少なくてね……アルヴィスさんが昔持っていたらしいけど、失われてしまっているし」
ルーテ「オーパーツの再現ですか……面白い研究テーマですね」
アスレイ「我々もリオンさんも資金は充分ですし、量産のメリットを考えれば、スポンサーも複数期待できます」
ノール「ご無沙汰しております、リオン様」
リオン「共同研究か……もしかすると、これなら……!」
ルーテ「まずは既存のライブの腕輪を解析し、効果を上昇させる方向から」
リオン「同時に、過去の資料を読み直してヒントを探そう」
サラ「さっそく研究談義に入っちゃったわ……まあ、彼らなら遠からず結果は出すでしょう」


フォルデ「あいつら……また『未知が呼んでいます』とか言って、電力事業ほっぽり出しやがった……」
アサマ「あなたも大変ですねぇ」
フォルデ「あんたらもな。こっちで発電に協力してもらったり、夜は女帝に絞り取られたり」
ギュンター「カムイ様とのことについては、自ら望んだことですからな」
ニシキ「こっちに協力することも、巡り巡ってスポンサーのカムイへ恩を返せるからね」
フォルデ「そりゃどーも、助かるよ」
アサマ「あと、暇そうにしていたら訓練に引き摺られていくんですよ……」
フォルデ「…………茶ぁ飲むか? 白夜からの輸入物だ」
アサマ「ありがたい……おや? 良いお茶ですね」