>>641
> 『FF』のどれぐらいでしょうかね……『VII』か『IX』、『X』か……ちょっと具体的には言えないですけど、
> 初期の『FF』に感じていた「オレたちは作りたいものを作るんだ」的なムードっていうのは、
> どんどん無くなりつつあったんですね。
> 多分、坂口さんが辞めたあたりが決定的だったんじゃないかな。
> 作りたいものを作る、坂口さんっていう象徴がいなくなったとたんに社内のムードっていうのがガラっと変わりましたよね。
>
> それまでの作りたいものを作るっていうのができなくなった時点で、もう自分のやってきたことは卒業なのかなあって。
> だから、卒業っていう感じはありましたよ。もう、ここでやれることはやったかなあっていう。
>
> そんな世界で何百万本も売れているゲームで、好きなことをやらせろっていう方が、
> おかしいっていうのは自分でも分かっていますし、それを僕は主張する気もなかったです。
> そうか、これからは世界で売るっていうことを、意識しながらの作り方になるんだなあと思っただけです。
>
> (中略)
>
> ホントはお金のための音楽って、60歳でもうやめようと思っていたんですね。
> 60歳になったらギャラのための音楽制作は止めて、自分の作りたい音楽と、作りたい文章と、
> あと最近講演とかのお話がいくつかあるんで、その3つに絞っていこうかなと思っていたんですけど、なかなかね。
> でも、来年の3月で60歳になっちゃうんで、すぐには無理でしょうけど、
> 徐々にそっちのほうにシフトしていこうかなと思っています。
>
> やっぱり、もうしんどいですよ。お金のためのモノづくりっていうのはね。
> しんどいっていうか、人生の計算を始めているのかもしれないですね。
> お金のための音楽をずっとやってきたんで、
> そろそろ自分がなんで音楽を始めたんだろうっていうところに戻りたいなって思いますね、ウン。
>
> 60歳になったらもうドッグイヤーから自分は降りて、やりたいことだけやろうかなあと。