フ「・・・・・・」
ミ「フィオナ、どうしたんだい?少し元気がないようだけど・・・」
フ「あ、お姉さま・・・。・・・ちょっと、物質界のことを思い出していて」
ア「なんだベソかきメイド、物質界に行きたいのか?ならそう言えばいいじゃないか」
フ「それも、そうなんですけど・・・。実は、サキちゃんの誕生日が近くって、それで」
ミ「サキ・・・廿楽冴姫、フィオナの大切な友達の誕生日を祝ってあげたいんだね」
ア「次元の歪みなんて私とミルドで簡単に作れるのに・・・なに落ち込んだ顔してるんだよ」
フ「はい・・・。その、サキちゃんへのプレゼント、どうしようかなって思って・・・」
ア「プレゼントなんて、相手を祝う気持ちがあればなんだっていーんだよ」
フ「そうなんですけど、それで悩んでるんですよぅ・・・」
ミ「ん・・・。そうだね、ここ・・・聖霊界にしかないもので、プレゼントを作ってあげたらどうかな?」
フ「聖霊界にしかないもの・・・?」
ア「おーミルド、良いアイディアだな!流石は我が妹だぞ♪」
フ「聖霊界にしかないもの・・・どんなものがいいでしょうか・・・」
ア「それを今から探しにいくんだよ。よし決定!我らがアンジェリア探検隊は、誕生日プレゼントを求め出発するぞ!いじょ♪」

――数日後

は「冴姫ちゃん、お誕生日おめでとーっ♪」
冴「はぁと、ありがとう・・・でも、やっぱりちょっと恥ずかしいわね・・・」
は「なに言ってるの冴姫ちゃん、冴姫ちゃんのための大切な日なんだから、もっと元気出していこうよ!」
は「それとね、今日は冴姫ちゃんのために、ケーキをつくったの!私からのプレゼント・・・愛情超特盛りだよ♪一緒に食べよっ☆」
冴「ええ・・・。なんだか、はぁとと一緒に誕生日を迎えるのって・・・久しぶりね」
は「そうだね。前まではずっとイギリスにいたんだよね・・・。イギリスでは、誕生日はどうしてたの?」
冴「ステイ先の家族の皆と・・・。・・・フィオナも、一緒に祝ってくれたわ」
は「あ・・・・・・。そっか・・・ごめん、冴姫ちゃん・・・」
冴「ううん、はぁとが謝ることなんてないわ・・・。それに私、諦めたりしないもの。絶対にフィオナを人間に戻してみせる」
冴「そして・・・今度は私が、フィオナの誕生日を祝ってあげたいの」
は「うん、そうだね・・・。私も協力するよっ!今度はフィオぽんも一緒に・・・ねっ♪」
冴「はぁと・・・。うん・・・ありがとう・・・」