俺は回顧好きなゲーオタだが、一方で旧作に触れることの怖さと危険性も重々承知している。
かつてどんなに面白かったゲームでも、それはあくまで昔の話。
今プレーして楽しめるかどうかは全く別問題なのだ。
時間と共にコンピューターの性能は上がり、人がそれに触れることで旧作は どんどん「古く」なる。
あまり最新ゲームをやらない俺であっても、やっぱり現代に生きてる以上、
現代水準のグラフィック等を肌で知ってしまっている。
デジタルデータはそういう意味では間違いなく劣化するのである。
当時は凄いゲームであっても、今もそうである可能性は低い。
時が経てば思い出は大抵美化される。それを今掘り起こし、美化された思い出と
比較すると、得難い記憶を傷つけてしまう危険性がある。
「あれ、こんなもんだっけ?」「昔は面白かったのになぁ」と。
そんな風に感じるのは、昔と今両方の自分にとって不幸であろう。
旧作の再プレーにはこの危険性が常に秘められている。
悪戯に触れるわけにはいかない。ゲーオタであれば尚更だろう。