岸田首相が13日、衆議院の解散・総選挙について、「国会の情勢を見極めたい」と述べたことを受け、与野党ともに緊張が高まっている。

FNNの取材で、岸田首相は、内閣不信任決議案が16日に提出されれば、その日のうちに解散を表明することを検討していることがわかった。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・宮司隆史記者が中継でお伝えする。

1週間後の21日が会期末の国会で、岸田首相が解散に踏み切るのか、ある関係者は「16日が最大のヤマ場になる」と話している。

13日の発言は、自民党議員の間でも受け止めが分かれ、「あくまでも選択肢を述べただけだ」との見方や、「解散しないなら、あんな言いぶりはしない」などの声が聞かれる。

一方、複数の政府与党関係者によると、内閣不信任案については、16日に提出されるとの見方があり、岸田首相は、提出されれば、その日のうちに解散を表明することを検討していて、こうした意向を周辺に伝えた。

ただ、解散した場合の最新の選挙情勢が予想以上に厳しいことがわかり、政府与党内で慎重な意見が出ている。

岸田首相は13日、麻生副総裁、茂木幹事長と会談して意見交換したものとみられ、解散に踏み切るかは、まさに情勢を見極めたうえで最終判断する見通し。