6月13日、岸田文雄首相は記者会見で、2023年の最低賃金見直しについて言及。全国平均を現在の時給961円から1000円に引き上げるよう、「審議会でしっかりと議論していただきたい」と発言した。

 しかし、厚生労働省が発表した3月の毎月勤労統計調査(5月速報、従業員5人以上)によると、物価上昇を加味した実質賃金は前年同月に比べ2.9%減少しています。物価の上昇率に追いついていないわけですから、時給1000円でもとうてい足りないと言えるでしょう」(経済担当記者)

 SNSでは、「時給1000円」という目標について、岸田首相や国会議員に対する嘆きが続出している。

《国会議員の賃金、時給1000円にしろ。寝てても休んでも給料あるし、交通費も通信費もタダ。後は食べ飲み放題、こんな楽な仕事はない》

《ご自身の給料を時給1000円にしてください。最近のは国会議員じゃなくて国害議員が多すぎますよ》

《たった40円時給を引き上げることすらしっかり議論しないと決められないの?!!庶民にはビタ一文渡したくないという姿勢に呆れてものも言えない…国会議員給与を時給制(1000円)にしようそうしよう》

 ちなみに、「主な特別職の職員の給与」(2022年11月)によると、岸田首相の給与は4015万円、大臣の給与は2929万円となっている。これだけ給料をもらえれば、庶民のことなんてわかるはずもない。