時事通信が9~12日に実施した6月の世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比3.1ポイント減の35.1%だった。

 支持率が下落に転じたのは1月以来5カ月ぶり。不支持率は同3.2ポイント増の35.0%で、支持と不支持が拮抗(きっこう)した。

 岸田文雄首相の長男で首相秘書官を務めていた翔太郎氏が昨年末、首相公邸で親族と忘年会を開き、公的なスペースで写真撮影に興じたことが発覚。首相自身の関与も明らかとなり、支持率を押し下げる要因になったとみられる。マイナンバーカードを巡り、健康保険証と一体化した「マイナ保険証」に別人の情報を誤ってひも付けるなどのトラブルが続出したことも影響した可能性がある。