もうすぐって時にバンッと扉が開いた。
「うおっ!」
開けたヤツと同時に声が上がった。
「哲也・・・!」
「あっ、小林さん・・・!!!うっ、うっ、うっ・・・!!!」
と声を上げた途端いっちまった。
ドピュッドピュッ、ビシャッビシャッと便所の壁にザーメンがぶち当たる。
「仕事さぼって何やってんだよ。」
睨むように言う。
「いや・・・これは・・・その・・・」
「こんなクセえ中で、しこっているなよ。せめて、鍵ぐらい掛けとけ!」
バタンッと乱暴にドアが閉まった。
あちゃあ、せんずりしてるのを見られちまった。
しかも、ケツに指突っ込みながらイッてしまうとこを。
興奮してて、うっかり鍵し忘れちまったみたいだ。
変態野郎と思われちまったかな。みんなに、言い降らされちまうかも。
頭が混乱して身体が固まってしまっていたけど、
いつまでもそうしているわけにもいかず、のろのろとズボンを上げ身支度を整えた。
便所の壁なんかに飛び散ったザーメンを拭き取ると、
そぉっとドアを開けると、もう先輩はいなかった。