ベアトリーチェはロンの首を右手で抱きしめ、喜悦の表情を浮かべながら愛おしそうにロンとキスを続ける。

ふたりでちゃんとセックスができるまでしばらく付き合って欲しいとナディアはベアトリーチェから頼まれていた。ナディアはその頼みを引き受けた。そして、しばらくベアトリーチェの家に通っていた。

ナディアは今のベアトリーチェとロンの姿を見て、もう私は必要ないなと思った。

ベアトリーチェの胎内にはたっぷりとロンの精液でいっぱいになっているだろう。ベアトリーチェはロンとキスをしながら、ロンが放つ精子を子宮で受け止めている。

それは紛れもなく愛し合うふたりがするセックスだった。

(私もあんなセックスできるのかな……)

そう思うと急にキュンと胸が締め付けられて、ナディアはなんだか憂鬱になった。


終わり